ハワイの巨匠ハーブ・オータ氏の薫陶を受けた津田昭治氏のウクレレは、オータ氏同様に、4弦(構えたときの一番上の弦)が「Low-G」チューニングです。
「High-G」に比べ1オクターブ音程が低く、その分、音域が広がるため、ウクレレのソロ演奏に適しており、弾ける曲も大幅に広がります。
ウクレレの1〜4弦(Low-G)の音の並びは、
A (ラ)→ E(ミ) → C(ド) → G(ソ)
になります。
実は、この4つの音を、各々「4度」下げると、
ギターの1〜4弦になるのです。
E(ミ) → B(シ) → G(ソ) → D(レ)
「4度」ってわかりますか?
通常のドレミ音階の並びは、
C(ド) → D(レ)→ E(ミ) →F(ファ)→ G(ソ)→ A(ラ)→ B(シ) → C(ド)
です。
C(ド)の1度上は、C(ド)
→ ドを含めて1回「ド」と数える → なので1度上は「ド」のままとなります。
※ドの1度上は「レ」ではないので注意してください。
C(ド)の2度上は、D(レ)
→ ドを含めて2回「ド、レ」と数える → なので2度上は「レ」になる
ここまでOKでしょうか?
次は、下りです。
C(ド)の1度下は、C(ド)
→ ドを含めて1回「ド」と数える → なので1度下は「ド」のまま
C(ド)の2度下は、B(シ)
→ ドを含めて2回「ド、シ」と数える → なので2度下は「シ」になる
ウクレレの楽譜にCコード(ド)と書いてあったら、ギターはウクレレの4度下なので、「ド、シ、ラ、ソ」と数えれば、
C(ド)→ B(シ)→ A(ラ)→G(ソ)
となり、ウクレレのCコード(ド)は、ギターのG(ソ)と同じであることがわかります。
ですから、ウクレレのCコードは、そのまま、ギターの「Gコード」の押さえ方をすればよいのです。
上の写真をご覧ください。
左の写真は、ギターのGコード。
右の写真は、ウクレレのCコード。
同じ場所(1弦の3フレット目)を押さえていることに気づかれるでしょう。
ただし、ウクレレはギターのように5弦、6弦がないので、その分は省きます。
このようにして考えれば、ギターからウクレレへの持ち替えは、意外にラクなわけです。
ちょっとわかりにくいかもしれませんね。
レッスンではもっとわかりやすくお伝えすることができると思いますので、ぜひお越しください。