知り合いのギタリストで、若手のホープ・岡本拓也さんのリサイタルに行ってきました。場所は、上野の東京文化会館小ホール!
国際コンクール上位入賞の演奏のすばらしさは、今さら言うまでもありませんが、音楽に対するひたむきな姿勢に心打たれ、すっかりファンになってしまいました。
コロナ感染拡大もあり、人のいない斜め後ろの席に座ったため(写真の位置)、少し音響に不安がありましたが、その心配をよそに、ギターが広いホールに響き渡ります。時折、ズーンと低音が足下から響いてくる。
前半のバリオス、バッハはもちろんすばらしく、なかでもダイナミズムがよく効いていた、後半のクレンジャンス、カラハン、メセニーが感動的でした。
この大きい会場にはめずらしい演出で、曲の合間で岡本さんの解説やエピソードの紹介があり、人と疎遠になりがちなコロナ禍にあって、非常に安らぎを感じた時間でした。演奏終了後の楽屋やロビーでの面会が禁じられていたので、それを兼ねての演出だったのかもしれません。温かい心遣いを感じるシーンでした。
そのトークの中で、New Albumのタイトル「One」にもなっている、最後の曲「1」が、国際ギターコンクールでの課題曲だった旨のエピソードが紹介されました。ジャズギター界のレジェンド、パット・メセニーが、アメリカのギタリスト、ジェイソン・ヴィオーに献呈した「4つの光の道」の1曲目とのことです。
岡本さんの演奏は、彼のOfficial Webでもお聴きいただけます。CDとともに、おススメです!