
写真:書籍『ずるい えいご』18pより
「ある日突然、弾けるようになる」
こんなことを書くと、怪しいと思われるかもしれませんが、
自身の経験から「真実」であると確信しています。
●坂道ではなく、階段を上るように、上手くなる
知り合いに、捨てる英語スクール代表の青木ゆかさんという方がいらっしゃいます。
彼女は、ご自身のベストセラー著者『ずるいえいご』で、次のように書かれています。
「英会話は、坂を上るように少しずつ上達するのではなく、ある日突然、階段を一段上がるようにグッと上達します」
筆者は、この言葉に非常に共感するのです。

『ずるい えいご』(青木ゆか、
ほしのゆみ著、日本経済新聞出版)
わかりやすい例で言えば、初めて自転車に乗れるようになったとき・・・でしょうか。
ギターでも同じようなことが起きます。
たとえば、コードを押さえられない、セーハしても音が出ない・・・。
けれど、ある日突然、できるようになる。
魔法?
いいえ、違います。
何もしないで、できるようになるわけではないのです。
練習を続けていけば、ある日、本人が意識する意識しないにかかわらず、「コツ」を覚えて、できるようになるのです。
●上達するチャンスをつかむ
筆者が共感する言葉に、
「誰にでも、チャンスは平等にやって来る。だが、求めていない者は、チャンスが来ても気づけない」
というものがあります。
これ、正しいと思います。
大切なのは、求めること=「あきらめずに続けてみること」だと思います。
「続けても、全然うまくなっていない」とイヤになるかもしれませんが、そんなときは、階段の踊り場にいて、グッと上にのぼる準備段階にあると思ってください。
初心者の生徒さんはみなさん、「セーハで音が出ない」とおっしゃいます。
筆者はコツをお教えしたうえで、「そのうち出るようになるから、焦らずに続けてみて」とお伝えしています。
筆者は中学生のときに、セーハでコードを押さえられずに、早々に挫折した経験があります。あのとき続けていれば、もっとうまくなれたのでは・・・と後悔しました。
●遠回りをしないために
努力、練習は大切ですが、間違ったやり方を続けていても、遠回りするだけでしょう。
たとえば、「トレモロ」奏法。
(「トレモロ」奏法についてはこちらのブログで)
物理的には、指を速く回転させれば「トレモロ」は弾けるようになるのですが、
「ゆっくり弾いて、だんだんスピードを上げていって速く弾けるようにする」
という方法では、いつまでたっても速く弾けない場合が多いのです。
速く弾けるようになるための、「コツ」があります。
コードやセーハの押さえ方ならそれほど難しくはありませんが、
「トレモロ」はグッと難易度が上がります。
トレモロが苦手だったが、突然弾けるようになった・・・には、時間がかかると思います。
「コツ」を練習量だけで体得するのは、非常に時間がかかり、遠回りです。
なので、手前味噌かもしれませんが、ギターの先生を、おおいに活用しましょう。