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左手のコツ Part.4[手の向き]音階編

左手のコツ Part.2、3では「左指と弦との距離」が、左手の安定感を得るために重要であるとお話ししました。

今回は左手(左指)の向きについてご紹介してみます。

ギターの教本をみると、
「左手は、フレットに並行に押さえる」
「弦に対して、直角の向きで押さえる」
と書かれているものがあります。

でもこれは、あくまで基本の1つであって、絶対ではありません。
これを真面目に守ると、左手の押さえがキツくなることがあります。
ギターには色々な押さえ方が出てきますので、その都度、
ラクに押さえられるように、手の向きを変えてよいのです。

では、手の向きを変えるメリットとは何でしょうか?
2回に分けて、例をあげて説明してみましょう。

●メリット「指を無理に広げなくてすむ」

下の写真をご覧ください。
「左手は、フレットに並行に押さえる」という教えを守って、
1弦の1フレットから4フレットに各指を置いていますね。
フレットに並行に押さえようとすると、指を広げなくてはなりません。
非常にキツいですよね。

フレットと並行に押さえようとすると、
指を広げないとならない

 

次の写真はどうでしょうか?
指をナナメに押さえることによって、指を広げなくても押さえられていますね。
むしろ、人差し指(1指)、中指(2指)、薬指(3指)は、くっついているように見えます。

ナナメに押さえると、手も安定する

 

,

 

人の手で、とくに開きにくいのが、中指(2指)と薬指(3指)です。
下の写真は、フレットと並行に押さえようとしたときの写真ですが、
かなり指を広げないと押さえられないことがわかります。

指を伸ばさないと、指を広げることができない

 

ところが、下の写真のようにナナメに押さえることにより、ほとんど指を広げずに押さえることができ、
左手全体もグラつかずに安定します。

指を左右ではなく、前後に広げることで、
ラクに押さえられる

 

,

 

どういうことかと言うと、、、。
手のひらを自分の顔に向けてみてください。
指は、左右(小指側と親指側)には開きにくいですが、前後には開きやすいということです。

人の脚も同じですね。
「開脚」はキツいですが、一番上のストレッチの写真のように「前後」には開きやすいですよね。

この「前後に開く」手の形ですが、バイオリン奏者の左指と共通するものがあると思います。
少し形が似ていますよね(下の写真)。

ナナメに押さえ、前後に開いている

 

バイオリンとギターでは、ネックの太さも、演奏姿勢も違いますので、
一概に同じだとは断言できませんが、参考になると思います。

「前後に開く」やり方は、指を思い切り広げなくては届かないときに、試してみるとよいでしょう。
今まで苦労してきた曲も、ラクに弾けるようになるかもしれません。

 

関連記事
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