Gentaro Guitar School

Blog ブログ

左手のコツ Part.3[弦との距離]和音編

Part.2では「左指と弦との距離」について、
アーチェリーとの共通点を解説しました。

矢(指)と、的(弦)が近いほうが
・命中する可能性が高い
・到達する時間が短い
ということです。

前回の「音階」に続き、今回は「和音」のケースをご紹介します。

「音階」を弾くときと同じで、
「左指と弦との距離が近いほうが、移動がスムーズになる」
そのためには
「弦から指を離すとき、なるべく近くに上げる。指を弦から遠くに上げない」
ということです。

具体的に、良い例⭕️と悪い例❌ を、動画で比べてみましょう。

和音の押さえ方は、以下の楽譜を参考にしてください。
丸数字は弦の番号。音符についている番号は左指の番号です。タブ譜も付けました。

●2声の和音 良い例1⭕️
上の楽譜の1〜4小節目を演奏。
左指を弦から離すときに、なるべく弦に近い空間に待機させ、次に押さえる最短距離を維持する。

,

 

●2声の和音 悪い例1❌
左指を弦から離すときに、弦から遠くに離れてしまい、次に押さえる弦までの距離、時間が長くなる。

,

 

●2声の和音 良い例2⭕️(演奏者視点)

上の楽譜の2小節目から演奏。

,

 

●2声の和音 悪い例2❌ (演奏者視点)

,

 

●2声の和音 良い例3⭕️(速い和音の連続)
速い音符を弾くときほど、差が出る。

,

 

●2声の和音 悪い例3❌(速い和音の連続)
指がバタバタし安定感がなく、ミスしやすくなる。押さえるスピードも時間がかかる。

,

 

次は、「連続するコード」の押さえ方で見て見ましょう。
Cコード → G7コード → Cコード

●C → G7の和音 良い例1⭕️
「離す」と「押さえる」が1つの動作になる。
「指を離す」というよりも、力を抜くと指が「自然に離れる」という感覚。

,

 

●C → G7の和音 悪い例1❌
「離す」「押さえる」が別の動作となるため、時間がかかる。

,

 

●C → G7の和音 良い例2⭕️(演奏者視点)

,

 

●C → G7の和音 悪い例2❌ (演奏者視点)

,

 

以上ですが、おわかりいただけたでしょうか?
難しい和音が連続するときほど、意識して取り組むとよいでしょう。

 

関連記事
左手のコツ Part.1[安定する押さえ方]
左手のコツ Part.2[弦との距離]音階編
左手のコツ Part.4[手の向き]音階編
左手のコツ Part.5[手の向き]和音編
左手のコツ Part.6[位置を決める]
左手のコツ Part.7[ヘッドの位置]

Contact お問い合わせ

演奏のご依頼やレッスンのご相談、GENタローへのメッセージ、お問い合わせなど、お気軽にご連絡ください。
ご返信にお時間を頂戴する場合がございますので、あらかじめご了承ください。

お問い合わせ